ドラクエ8 ザバンを無装備レベル1で撃破
はじめに
2010年12月21日、私はPS2版ドラクエ8において「装備禁止&レベル1」という条件でザバンを撃破しました。それから6年後の2016年11月9日に3DS版ドラクエ8にて、さらに洗練された戦略を用いて再び同条件でのザバン撃破を達成いたしました。
この文章は後発組のために (?) その戦略を超簡単にまとめたものです。
恐らく「レベル1でザバンを撃破する」だけならやったことのある人はたくさんいるのではないでしょうか。レベル1ザバン撃破は、薬草による先読み回復を駆使すればほぼ100%に近い確率で勝つことができますが、やりこみ慣れしていないとそれなりに難易度が高いというドラクエ8低レベル攻略入門にふさわしいやりこみです。今回はもはや熟練者には物足りなくなってしまった「レベル1ザバン撃破」にさらに「装備禁止」という条件を付加することでギリギリの攻略を追究する…というのが動機だったような気がします。大昔過ぎて覚えてません。
条件
目標:装備禁止、レベル1でザバン撃破
条件:テンションを溜めた状態での「防御」禁止
3DS版では「テンションを溜めた状態で防御」をすると、防御にテンションの効果が乗り通常よりもダメージの軽減率が上がりますが、何故かテンションは元に戻らないという仕様があります。これによってPS2版ではできなかったいわゆる疑似アストロン戦法のようなものができてしまいます。
今回はPS2版でも再現できる戦法を作り替えるという目的もあったため、3DS版でしか使用できないこのテンション防御の仕様は禁じることにしました。
種・木の実は拾ったものを使用可としています。命の木の実1個、素早さの種1個、守りの種1個が手に入ります。これはすべて主人公に投与します。
事前準備
装備禁止なので通常攻撃でダメージが出るはずもありません。ザバンにまともなダメージを与えるためにはせいすいを使うほかありません。
というわけでせいすいを大量に用意すればいいのですが、困ったことにトラペッタに聖水は売っておらず、拾える分ではわずか2個しか手に入りません。全然足りないので次の手段で調達します。
PS2版→メラゴーストをおどかして逃がすことで1/64の確率で手に入る。
3DS版→青宝箱から入手する。
PS2版での聖水集めは正直言って苦行の一言です。やり直しの際に3DS版でプレイしたのは正直これが理由です。一応PS2版でも時間が非常にかかるだけで聖水を集めることは可能なので、この攻略が再現不可なわけではありません。
なお、Lv.1でもおどかせば逃げてくれるのでここの心配はしなくてもよいです。頑張って聖水を14個 (3DS版は15個) 集めましょう。
また、雑魚敵相手に溜める→防御を繰り返してSHTが使える状態にしておきます。ただし、初回SHTを使うために実際にSHTを開放してはいけません。
ザバン攻略
<ザバン>
HP173 MP20 攻43 守14 早9
呪いの霧→強打撃→打撃→呪いの霧→ギラ→打撃 1回行動
@ステータス
キャラ |
レベル |
HP |
MP |
攻 |
守 |
早 |
持ち物 |
主人公 |
1 |
26 |
0 |
8 |
8 |
8 |
薬草×5、聖水×7 |
ヤンガス |
1 |
30 |
0 |
11 |
7 |
5 |
薬草×5、聖水×7 |
※受けるダメージ
キャラ |
打撃 |
強打 |
ギラ |
主人公 |
17〜22 |
22〜27 |
8〜14 |
SHT時 |
12〜15 |
15〜19 |
6〜10 |
ヤンガス |
18〜22 |
22〜27 |
8〜14 |
3DS版ではダメージの端数処理がPS2版と微妙に違い、これより若干低めのダメージが出ます。そのため3DS版のほうが勝率が高いですが、PS2版でも再現可なはずです。
※攻略法
主人公はHP22だと強打で確定死しますし、打撃でもワンチャン死ぬので命の木の実を使わざるを得ません。同様に守りの種も主人公です。
また主人公はやばい時に先制回復を決めてピンチを脱出することに期待するため素早さの種も投与します。素早さが若干負けていますが、先制率は40.3%になるので意外と先制します。なおヤンガスの先制にはほとんど期待できません (5.18%) 。
さて、せいすいは10〜15のダメージを与えるため、14個すべて投げ切ると平均175ダメージとなり、HP173のザバンをギリギリ倒し切れます。3DS版では何故か8〜15ダメージにナーフされてるので15個で平均172.5ダメージとなります。主人公の薬草を1個減らす代わりにせいすいをもう1個余分に持たせましょう。
このせいすいを14個 (15個) 投げ切るまで耐える必要があります。無装備で敵の猛攻に耐えるのはかなり大変ですから、ここはSHTによるダメージ3割カットに注目します。主人公は呪いの霧の効果を受けないため、一度SHTになってしまえば解けることはありません。SHTになってしまえば主人公は強打撃にも確実に耐えるほか、打撃+ギラも受け切れるため一気に安定性が増します。
というわけで最初の6ターンは次のように行動します。
ターン |
主人公 |
ヤンガス |
ザバン |
1 |
ためる |
(せいすい) |
呪いの霧 |
2 |
ためる |
せいすい |
強打撃 |
3 |
ためる |
薬草 |
打撃 |
4 |
薬草 |
(せいすい) |
呪いの霧 |
5 |
ためるSHT |
薬草→ヤ |
ギラ |
6 |
せいすい |
薬草→主 |
打撃 |
これで主人公がSHTになります。5ターン目は主人公が先手を取れればギラも3割カットで受けることになるため、先制回復せずとも間に合います。6ターン目にギラのダメージが大きければ、主人公が薬草で回復としてもいいかもしれませんが、あまり細かく回復していると先に薬草が尽きるので、打撃で低めのダメージが出ることを祈って、ヤンガスの後手回復狙いでもいいかもしれません。
2,3ターン目の強打と打撃が同じほうに当たると死にますが、このパターンは仕方ないものと思って諦めます。今回は6n+2ターンと6n+3ターンの攻撃は分散する前提で戦います。一応2周目以降は主人公が先制狙いの薬草を入れることで突破率が70%くらいになりますが、こればかりやっていると主人公の薬草が速攻で尽きるのであまり頼りにはできません。
ギラ+打撃については主人公は確定で耐えることができ、ヤンガスもギラのダメージが大きいと思ったら防御すれば耐えられます。ただ、ヤンガスは呪いの霧が効くことが多いとせいすいを投げるペースがどうしても遅くなってしまうため、残りのせいすいの数と相談して思い切って動かすことも必要になってきます。
おそらく薬草が先に尽きるので、最後は特攻です。せいすいの乱数が悪いとダメージが足りませんが、打撃でSHT主人公4、ヤンガス2くらい出せるのでそれで削り切れるはずです。
勝率はそこまで悪くありません。5回くらいやれば1回は勝てます。
おわりに
今回は単ボス特殊攻略ということで内容は薄味ですし、応用性もほとんどないですがこういう一見役に立たなさそうな攻略・研究が誰かしらの何らかのアイディアに活用されることがあるのかもしれないので、今回の攻略はまるっきり無価値というわけでは無いのかなと思います。
僕は現在ふと思い立って昔のやりこみを文章化することにしていますが、これを読んだ誰かがまた衝撃的なやりこみをしてくれたらいいなと思っています。
それではまた。