マリオ&ルイージRPG2 バグあり極限低レベルクリア

  はじめに

20191230日、私はマリオ&ルイージRPG2のバグあり低レベルクリアを現状の理論値であるマリオLv.2、ルイージLv.1、ベビィマリオLv.3、ベビィルイージLv.7平均レベル3.25でクリアしました。達成してからいつの間にか4年も経っていますが、今更ながら概要を簡潔に書いていこうと思います。

ストーリーを破壊するバグが発見される前の理論上最低値はマリオLv.2、ルイージLv.1、ベビィマリオLv.3、ベビィルイージLv.15 (ベビィマリオとベビィルイージは逆でも可) の平均レベル5.25でした。ところが2017年の9月あたりに事件は起こります。なんと、序盤が終わったら即ラストダンジョンに向かいラストバトルに挑める大規模なバグが発見されたのです。これによりRTAは当然のこと、低レベルクリアにも大幅更新の可能性が生まれたのでした。みんなRTAにしか興味が無いので低レベルクリアの更新を試みる者はおらず、それなら自分がやってみようというのがこのやりこみを行った動機です。

 

なお、文章で説明しきれない部分は動画をあげているのでそちらも参考にしてください→https://www.nicovideo.jp/watch/sm36128930

  極限低レベルはいくつか

詳細は後で書きますが、具体的にはヨースター島ステージのカメック戦と、ゲドンコモンスターB以降の全てのボス戦がスキップ可能となります。 ゲドンコモンスターB戦なんて中盤に入りたてのボスなので、本当に序盤以外のボス戦がスキップできてしまうことになります。

現状どうしても倒さなければならない経験値を持つ敵は以下の通りです。

 

名前

経験値

備考

ゲドンコモンスターG

6

大人マリオのみで戦う

ゲドンコミニ×2

4

大人のみで戦う

ゲドンコ×2

6

ベビィのみで戦う

クッパ城雑魚

16

雑魚の数により変動

ハンマーブロス

80

ベビィのみで戦う

トゲリアン×2

32

ゲナチャン

196

雑魚撃破により増えることあり

ゲドンコパイロット

36

大人のみorべビィのみで戦闘可

ゲドンコパイロット

36

大人のみorべビィのみで戦闘可

ショッキング・エッグ

260

 

この手のゲームの低レベル攻略においては、経験値を獲得する戦闘では勝利直前に味方を間引いて、1人だけ生存した状態で勝利することで獲得経験値を抑えることができます。マリルイ2も例に漏れずそれが可能なのですが、大人が死ぬとベビィが出てくるというシステムの都合上、基本的に最後の生存者はベビィにするしかありません。幸いにして初期レベルは大人1、ベビィ3であるためベビィに経験値を集めるというのは低レベル攻略的に合理的です。

経験値を1人に集中した場合 (いわゆる集中型) での理論値は以下の通りです。

名前

マリオ

ルイージ

ベビィマリオ

ベビィルイージ

初期

0

0

33

33

ゲドンコモンスターG

6

ゲドンコミニ×2

4

4

ゲドンコ×2

6

クッパ城雑魚

16

ハンマーブロス

80

トゲリアン

32

ゲナチャン

196

ゲドンコパイロット

36

ゲドンコパイロット

36

ショッキング・エッグ

260

獲得経験値

10

4

91

637

次のレベルまで

23

2

6

82

レベル

2

1

3

7

 

ベビィマリオとベビィルイージはレベルアップに必要な経験値が同じなので、これは逆でも構いません。両者の差はベビィマリオがPOWSPEEDが少し高く、ベビィルイージはHPDEFで勝ります。このゲームのダメージ計算の都合上、低レベル攻略においてPOWに実質意味はなく、敵の攻撃に耐えるためのHPDEFのほうが重要であるためベビィルイージに経験値を押し付けることにしました。

ベビィがLv.7になるのに必要な経験値は513であり、現状の最低値637と結構な差があるため今後理論値がLv.6に下がることは考えづらいです。

 

経験値を分散させて最高レベルを抑える場合 (分散型) での理論値は以下の通りです。

名前

マリオ

ルイージ

ベビィマリオ

ベビィルイージ

初期

0

0

33

33

ゲドンコモンスターG

6

ゲドンコミニ×2

4

4

ゲドンコ×2

6

クッパ城雑魚

16

ハンマーブロス

80

トゲリアン

32

ゲナチャン

196

ゲドンコパイロット

36

ゲドンコパイロット

36

ショッキング・エッグ

260

獲得経験値

82

4

325

331

次のレベルまで

11

2

8

2

レベル

3

1

5

5

 

これで最高レベル5、平均レベル3.5でのクリアが可能です。ゲドンコパイロット戦が大人のみのペアで挑めることを利用して大人マリオに経験値を少し押し付けることで、ベビィたちのレベルアップをギリギリ抑えることに成功しています。合計レベルが1しか変わらないのもありこちらのほうでやってみるのも面白かったかもしれませんが、一般的な低レベルクリアとして平均型のほうが行われる傾向にあるため、今回は2,1,3,7型を選択しました。

なお、ゲドンコパイロット戦をスキップしてゲッシーの奥に進む方法が見つかれば理論値は2,1,5,5となり、2,1,3,7型と平均レベルが同じになります。そうなると最高レベルがより抑えられている2,1,5,5のほうが優秀な記録と考えられそうです。ここは今後の研究が待たれるところです。

  条件

目標:マリオLv.2、ルイージLv.1、ベビィマリオLv.3、ベビィルイージLv.7でラストバトルに勝利する

条件:なし

 

今回はストーリー進行用のバグを使っての低レベル攻略ですから、清々しく禁止事項は無しです。 縛りプレイと言えばやたら色々なものを禁止するものが多いですが、その流れに逆らってみました。

  ラスボスまでの簡易攻略

具体的な攻略を書いていこうと思いますが、正直マリルイ2というゲームはラスボスだけが飛びぬけて強く、それに比べたら他のボスはカス同然なので、簡単に書いていきます。

なお、1UPキノコDXは最後までお店で売っていないため、ラストバトルまで無駄に消費しないようにとっておきましょう。

 

 

マリルイ2オープニングでマリオがLv.2になります。マリルイ2はレベルアップの際にステータスを1つ選んでさらに伸ばすことができます。HP,POW,DEF,SPEED,HIGE5つのステータスがありますが、このうちPOWはマリルイ2のダメージ計算式 (レベル×POW=攻撃力) の都合上、極端な低レベルではまるっきり意味のないステータスとなります。なのでここは耐久力に関わるHPを選択しました。ただ、実は最終的にHPは意味が無かったのでここはラッキーヒット率に関わるHIGEを選択すべきだったかもしれません。HIGE1上がるとラッキー率が1/400上がります。微小ですが、ラッキーヒットがダメージ2倍であることと、マリルイ2の攻撃の基本は無限系ブラザーアイテムであることを考えると侮れません。

なお、上昇量は目押しで決めます。絶対に最大値である+3を取りましょう。

 

以降はこのように進めていきます。

 

<ゲドンコミニ×2

マリルイ2というゲームは防御や待機の類がなく、完全健康体のキャラは敵を攻撃するしかありません。そうなると敵が弱すぎる場合にこちらが死ぬことができないため、この戦闘では2人ともが経験値を回避することができません。

しかし、ゲドンコミニの経験値は4しかないため、必要経験値6のルイージはギリギリでレベルアップしません。普通に戦って普通に倒せばOKです。

 

<ゲドンコ×2

緑甲羅で削るのみ。ベビィルイージの経験値に余裕があるので間引く必要はありませんが、こだわりがあるなら間引いてしまいましょう。僕はこだわりがあるので間引きましたw

生存調整をしないならば、ここも普通に倒すのみです。

 

<クッパ城雑魚>

この戦闘限定で、敵は必ずHPの高い方に攻撃してきます。また、最初の緑甲羅のチュートリアルを途中でやめないとクリボーを倒した分だけ経験値が増えてしまいます。

が、経験値は微量であるため正直特に気にしなくても大丈夫です。

 

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 ここでコインを無限に稼ぐバグ技を紹介します。

 やり方は簡単で、あるアイテムをすべて売却したあと、タイミングよくAボタンを押すと今売ったアイテムの値段で次のアイテムを売ることができます。

これで本来売値3コインの緑甲羅を、1100コインくらいで売ることでコインを稼ぐわけです。これでいくらでもブラザーアイテムや装備を買うことができます。

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<ハンマーブロス HP90

いいかげん生存調整しないといけません。生存調整のためにここからは与えたダメージを計算しつつ戦うことが必須です。

マリルイ2のフラワー系は11ダメージの最低保証がついているため、低レベルでも打った数だけのダメージが出るので主力となります。ブラザーフラワー×4である程度削ったら、緑甲羅で片方を撃破し、もう片方のHP2まで削ったらベビィマリオを見殺しにしてとどめを刺します。

ソロジャンプでは2ダメージしか与えられないため、調整が結構大変です。

 

ベビィマリオがLv.4になります。HP4を取りましょう。

 

次のトゲリアン×2は実はスキップ可能です。

手前の壁が抜けられます。ちなみに特殊技術など必要なく、普通に動画の動きをそのまま真似れば抜けられます。

 

大人たちが捕らわれている部屋のトゲリアンはスキップ不可。


<トゲリアン×2 HP16

この戦闘は何故か報酬が2倍入るので、EXP32となります。

適当に削ったらベビィマリオのみ残して勝利。これはベビィマリオに押し付けないと次のゲナチャン戦で2回レベルアップしてしまい、ルーレットが面倒なのでやること推奨。

僕は気付いていなくて2回レベルアップする羽目になりましたw

 

<ゲナチャン HP200

毒キノコをジュースに入れて弱体化…が普通の戦い方ですが、こちらが弱すぎてそれをやってもダメージが出ないため真っ向から緑甲羅の1ダメージを蓄積させて倒します。

緑甲羅は16発攻撃できるため、13回使えば倒せます。

ゲドンコドクターは倒してしまうと経験値が増えてしまうので基本無視しますが、ゲナチャンのカウンターが鬱陶しいので毒キノコを出したらジャンプで攻撃してジュースに入れるくらいはします。HP45なのでよっぽどのことがなければ倒してしまうことはないです。

 

ベビィルイージがLv.5になります。DEF4を取りたいところですが、ルーレットがちょっと難しいのでHP2でもいいかも。僕はどうせ2回レベルアップなのでDEF4にしましたが。

 

ヨースター島のカメック戦をスキップします。やり方を文章で説明するのは難しいので動画見てください (投げやり)

このカメックをスキップすることにより最終レベルが87となります。

 

<ゲドンコパイロット HP78

ベビィルイージのみ残して撃破。遅くともここでLv.6になります。

HP3を取ります。ただし前回DEFを見送った場合はDEFで。こちらはリトライ容易なので難しいルーレットはこちらでやるといいかもね。

 

<ショッキング・エッグ HP480

タマゴを割るとヨッシーが出てきて、5羽貯まればワンワン岩が投下されて敵が倒れます。

倒れた状態ではブラザーフラワーが弱点となり2倍ダメージとなるため、積極的に狙っていきます。

タマゴが大量にある場合はフラワーが分散されてあまり大きな効果が出ないため、緑甲羅で本体かタマゴを攻撃することにします。

与えるダメージが超少ないので長期戦になります。イライラしますが仕方ありません。吸い込み攻撃を受けると回復されるため、最後の生存調整もちょっと難しいです。

 

ベビィルイージがLv.7になり、最終レベルです。HP2

 

これでフィールドアクション「ブラザーボール」を習得し、ラストダンジョンへ突入できるようになってしまいます。

さて、ここでラストバトルに入ります。

  ラスボス戦の厳しいところ

いよいよラストバトルですが、マリルイ2のラスボスは他のボスと比べ物にならないほど強いです。

それを初期レベル同然のレベルで撃破しようというのですから、いくらマリルイRPGが「理論上敵の攻撃を全て回避できる」とはいえ、無策で挑むと惨敗します。

しかも今回は、シナリオを進めずに強引にラストダンジョンに潜った関係上、通常の低レベルクリアよりも厳しい条件での挑戦となります。具体的には…

 

1.終盤のブラザーアイテムを買うことができない

終盤のブラザーアイテムはシナリオを進めるとお店に並びます。シナリオが進んでいないのでお店に並んでいません。赤甲羅、コピーフラワー、ミックスフラワー3種はラストダンジョンで拾えるもののみの入手となります。

具体的には赤甲羅11個、コピーフラワー9個、ミックスフラワー4です。

この3種は特にラストバトルで重要なブラザーアイテムであるため、使用回数が制限されるのはかなり厳しいです。

 

2. 強力な装備品を入手することができない

マリルイ2低レベルで特に使えそうな装備品は以下。

 

・キノコズボン…HP20DEF110。大人組のHP35程度となり、これなら1,2発くらいなら敵の攻撃に耐えられるようになるため大幅に楽になる。

・リスキーバッジ…持っているキノコの数が少ないほど与えるダメージが増える。最大3倍。

・セーフティバッジ…与えるダメージと受けるダメージが半分になる。高レベルキャラのベビィルイージに装備させて最終防波堤とする。

・パーフェクトズボン…HP30DEF170、その他さまざまな能力アップ。通常低レベルなら260ほど経験値余裕があるためレベルアップせずに入手可能。

 

なんとこの攻略ではこれらすべてが入手できません。マリルイ2は経験値を得ずに敵のドロップアイテムを入手する手段が無いためパーフェクトズボンは取れず、その他の装備は時期的に手に入りません。

特に低レベルクリア最重要装備であるキノコズボンが手に入らないのは非常に痛く、大人組のHP1816なので敵の攻撃に耐えること自体がそもそも無理になってきます。

 

3.ベビィルイージの耐久力が低い

仕様上大人のレベルが一生上がらないためそもそも全員初期レベルみたいな状態で進行するマリルイ2低レベルですが、唯一ベビィルイージだけは最終的にLv.15とそこそこ高いレベルで、レベルアップルーレットも加味すればHP60程度となりある程度攻撃に耐えることもできるようになります。

が、今回の彼のレベルはなんと7HPは伸ばしてきたとはいえわずか34と惨憺たる数値。さらに先ほども書きましたが、通常低レベルではダメージ半減の「セーフティバッジ」によって実質HP120となるところ、今回は入手不可ですから純然たるHP34です。

当然こんなもので敵の攻撃に耐えることなのど不可能なので、基本的に被弾=死と考えることになります。

 

攻略不可能に思える条件です。それでも「マリルイシリーズは敵の攻撃を全て回避できるため、技術を極めればクリア可能?」と思うかもしれませんが、ラスボスはHPが半減すると実質全回避不可3本足攻撃を使ってきます。厳密にいえば回避は可能なのですが、タイミングが非常にシビアなうえに毎ターン繰り出してくるため使われるようになったら実質負けも同然です。

…ってHP半減しただけで100%使ってくる攻撃を「使われたら負け」ってじゃあどうやって勝つんだっていうね。攻略の鍵はマリルイ2を象徴する「無限系ブラザーアイテム」にあります。

なんと、マリルイ210種のブラザーアイテムのうち「ポケットワンワン」、「スーパージャンプだい」、「コピーフラワー」、「あかこうら」の4種はコマンドをミスしない限り無限に攻撃を続けることができるという反則特性があります。そのため理論上はどんな低レベルからでもあらゆる敵を1ターンキルすることができてしまうというとんでもない可能性を秘めています。ただこれを実際に行うことは不可能に近いです。というのも攻撃を続けるうちに、コマンドの入力受付猶予も短くなり、最終的には猶予5フレームとかで4択の中からボタンを選ぶとかそういうのを要求してきます。これを数百回繋げるというのは到底無理な話です (なので通常の低レベル攻略ではリスキーバッジでの3倍ダメージ化により、必要攻撃回数を減らすのが重要です)

しかしここにポケットワンワンというブラザーアイテムがあります。このアイテムはどういうわけか本作唯一の最低2ダメージ保証がついており、さらに終了条件が「コマンドミス」ではなく「ワンワンに追いつかれる」なので1度くらいミスってもリカバリーが可能とまさに低レベル攻略のためにあるかのような素晴らしい攻撃です。実際、この攻撃だけは熟練したプレイヤーなら単体相手に1000回ほど繋げることも非現実的ではありません。

ではポケットワンワンを使いさえすれば勝てるのか?というと話はそう単純ではない。このポケットワンワン、単体相手なら繋げやすいが、敵が複数いるとタイミングがバラバラになり非常にやりづらくなるという特性があり、対複数にはまるで向かないのです。ラスボスはご存知の通り複数のパーツに分かれていますから、このポケットワンワン1個で簡単に勝てるほど甘くはありません。

 

ひとまずラスボスのステータスを順に見てみましょうか。

 

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<ゲドンコ姫・妹 HP1700

<ゲドンコ姫・姉 HP1800

マリルイ2のラストバトルは豪華3連戦となっており、1つ前のボスであるゲドンコモンスターR (今回は戦わないけど) が計HP1900だったのに対し、ラストバトルでは合計6000を超えるHPを削り切らねばなりません。この難易度の急激な上昇によりマリルイ2のラスボスは歴代最強という声が多いです。

それはさておきゲドンコ姫・妹はまず無敵のバリアで身を守っており、15回攻撃すると剥がれてダメージを与えられるようになります。ゲドンコ姫・姉はターン開始時にUFOを飛ばしてきて、UFOの数に応じた攻撃を行ってきます。

いずれも単体なのでポケットワンワンの餌食ですが、負けるたびに毎回通過してこないといけないため時間がかかって非常に鬱陶しいです。試行錯誤のためのリトライを阻む強敵です。

 

とはいえこの辺はどうでもいいんだ。

 

<ゲドンコ姫・姉 第2形態 HP2000

LV31 DEF140 SPEED70

POW:本体230、触手200、あし190

あし HP500 触手 HP350×4 王冠 HP200

 

マリルイ2 (実質) ラスボスです。本体、触手、あしがそれぞれ攻撃をしてくるため1ターンに3回攻撃してきます。

彼女の特徴として、まず王冠が残っていると本体への攻撃が強制的に1ダメージとなります。なのでまず王冠を潰す必要があるのですが、あしが残っていると高すぎて王冠に攻撃が届きません。そのためあし→王冠→本体の順に潰す必要があります。触手は潰しても潰さなくてもどちらでもよいです。

また、潰したパーツは3ターン経過で復活 (触手のみ2ターン) するため、速攻で片を付けないとまたあしを潰すところからやり直しになります。

 

倒す手順すら面倒なボスですが、攻撃も多彩です。以下使ってくる攻撃を列挙します

 

・本体

@プリンセスUFO

UFOをこちらに墜落させてきます。炎がマリオ、雷がルイージに飛んでくるのでハンマーで打ち返します。食らうとめまわしの追加効果が発生することがあります。

マリルイ2のハンマーは連続で振るときに先行入力が効かないのと、またマリオよりルイージのほうがハンマーを構えるのが遅い仕様があるため、特にルイージは返しきるのが非常に厳しいパターンが来ることがあります。

HPが半減するとタイムホールを生成し、攻撃順番を宣言してそのままタイムホールに吸い込ませ、数ターン後にUFOを再召喚してくるパターンを織り交ぜてくることもあります。

 

@プリンセス毒霧

足が残っている場合にしか使ってきません。毒霧を吐いてきて、食らうと毒状態になることがあります。

毒霧は踏めますが、踏んで跳ねたことで次の毒霧が避けきれなくなることがあるため基本的には飛び越すことになります。慣れれば簡単。

 

・触手

@プリンセス突き刺し

触手が光って突き刺してきます。マリオ側が初見殺しなだけで慣れれば回避は容易です。

触手が瀕死になるか上側の触手が無くなると、頭上を通過させるフェイントを行ってくることがありますが滅多に見たことありません。

 

@プリンセス触手掴み

ウネウネさせた触手を徐々に近づけてくるのでハンマーで何度も返します。返し切れないと触手に掴まれて大ダメージを受けてしまいます。めまわしが発生することがあります。

マリオとルイージとでタイミングをずらしてくることがあり、回避難易度も高い非常に厄介な攻撃です。

 

@プリンセスお手玉

大玉を生成し赤と緑の玉を投げ入れてきます。色が多いほうのキャラに飛ばしてくるのでハンマーで打ち返すと、反対側のキャラに飛んでいき、それも打ち返すとカウンターでダメージが与えられます。

どういうわけかこの攻撃へのカウンターは王冠による強制1ダメージ化を無視するため、ダメージソースになります。

 

・あし

@プリンセススカート

足が伸びて回転してくるのでジャンプで回避します。マリルイラスボス恒例の縄跳び攻撃です。食らうとたまに転び状態になります。

最初は足が2本なのでいいですが、HPが半分を切ると足が3本になり事実上完全回避不可能になります。一撃食らえばほぼ即死の今回の条件において最も恐ろしい攻撃であり、これのせいで持久戦の択は非常に取りづらくなっています。

 

 

実は慣れれば回避が簡単な攻撃も多く、今回の攻略ではUFO、毒霧、突き刺し、お手玉、(HPが高いうちの) スカートは9割方回避できることを前提にしています。これができない人はマリルイ2そのものの訓練でもしておいてください。

 

以上。これらの攻撃を掻い潜り、最終的に本体のHP2000を削り切れば勝利です。

  ラスボス戦の鍵

ラスボスが強すぎるので装備を整えたいところですが、強力な装備は基本入手不可です。しかしだからと言って何もしないわけにはいかないのでなんとかして使えそうな装備を調達してくる必要があります。

結論から申し上げますと、今回鍵になるのは次の装備たちでした。

 

・ウェア

@アダルトズボン

DEF65SPEED10HIGE5

砂漠のノコミティ・ドームに落ちています。砂漠でゲドンコモンスターBを倒すまでなら経験値が入らないので探索可能です。

HIGEが若干高くなるため、ラッキー率が微妙に上がります。どうせDEFを盛っても一撃なのでHIGEが上がるほうがよっぽど偉いです。

 

@シークレットパンツ

DEF50SPEED10HIGE5

ベビィ用。こちらもHIGEが若干上がります。

 

@スペースズボン

DEF150POW30HIGE20

ラストダンジョンに落ちている唯一のまともな大人用防具です。HP16しかないですが、それでもあるバッジと組み合わせるとなんと攻撃に1発くらいは耐えられるようになります。

 

@ロケットパンツ

DEF100POW20HIGE10

同じくラストダンジョンに落ちているベビィ用防具。まだまともなHPを有しているベビィルイージに装備させると、一撃くらいは耐えます。

 

・バッジ

@ラフプレーバッジ

本攻略の鍵です。地下のゲラコビッツ・サロンでマメ40個と交換で手に入ります。

与えるダメージと受けるダメージが1.5倍になるという前作のエライフォースと同様の効果があります。ただしエライフォースと違って効果は装備者にしか及びません。

これによりポケットワンワンのダメージが23、その他ブラザーアイテムのダメージが12劇的に上昇するため非常に強力です。最低保証補正が入ってから倍率がかかるのと、小数点以下が四捨五入なのとが噛み合って一般ブラザーアイテムのダメージが2になっているのがポイントです。

 

@グレートDEFバッジ

お店で売ってます。

ブラザーアイテムでGreat評価を出すとなんとDEF2 (受けるダメージ半減) になるという強力極まりない効果があります。マリルイ2の強バッジは「3ターン経過で勝手に死ぬ」とか「回復アイテムが持てない」とかそれ相応のハイリスクを背負うものがほとんどですが、このバッジはノーリスクで強力効果が出せる、隠れた強バッジです。総合的に見てマリルイ2の防御系バッジで最強だと思っています。

 

@ラッキーバッジA

ラストダンジョンで拾えます。

ラッキーヒット率が4.5倍になるという有り得ない確率増加設定がされています。実はこのゲームはベビィに装備したバッジは基本的にベビィのターンでないと効果を発揮しない (大人が生きていると無意味) のですが、ラッキーバッジ系のみは大人のターンでもベビィが攻撃に参加すれば効果を発揮するため、これはベビィルイージに装備させます。

 

そして装備とステータスは以下の通り

キャラ

レベル

HP

POW

DEF

SPEED

HIGE

ウェア

バッジ

マリオ

2

18

22

78

25

25

アダルトズボン

ラフプレーバッジ

ルイージ

1

16

46

164

8

50

スペースズボン

グレートDEFバッジ

ベビィマリオ

3

11

8

57

23

17

シークレットパンツ

ラフプレーバッジ

ベビィルイージ

7

34

32

118

19

28

ロケットパンツ

ラッキーバッジA

 

※受けるダメージ

キャラ

UFO

触手

スカート

ルイージ

11

16

8

ベビィルイージ

30

44

21

ルイージはグレートDEFバッジ発動時のダメージ

 

キャラのステータスが信じられない弱さですが、これでなんとかします。

ルイージが触手攻撃に耐えませんがこれは仕方ありません。HPが若干高いマリオと装備を交換すれば耐えられるのですが、敢えてそうしない理由があります。

  ラスボス攻略

何はともあれ方針は1つ。

敵を本体のみにして、ポケットワンワンでHP2000を削り倒す!

 

HP半減て行動させてはならないという縛りがついている以上、もはや道はこれしかありません。人間性能頼りなので出来れば他の戦い方も模索したかったのですが仕方ありません。

これの実現のために次の手順を取ります。

 

まず第1形態を撃破し、第2形態になったら敵の攻撃が来るのでこれを気合で全部避けます。

回避しきったらまずは

 

マリオ:赤甲羅で足を撃破する

ルイージ:ファイアフラワーorアイスフラワーのXY撃ちで触手にダメージを与える

 

とします。なお、ルイージが与えたダメージはメモしてすべて把握が必須です。この戦略の根幹に関わる部分です。

実はファイア/アイスフラワーはXYボタンで打つと空中の敵に当たるという特性があります (最初の1発だけは地上に行く) 。それも地上敵を無視して空中の敵だけに当たるようになります。すなわち本体と触手のみに当たるようになります。

このうち本体に当たったぶんは王冠バリアで1ダメージにされてしまいますが、ある程度は触手にダメージが与えられます。1発につき59ダメージ程度ですが、これで頑張ってHP350を削りに行くのです。

マリオはラフプレーバッジによるダメージ2倍を活かして個数限定の赤甲羅で足を倒しに行きます。なお、途中で赤甲羅が尽きたら緑甲羅で代用しても構いません。ここは急ぐ必要はあまりないです。

足を撃破したら、続いて王冠にコピーフラワーで攻撃します。コピーフラワーは数がキツいのでこれは絶対にダメージ2倍のマリオで使います。また、王冠のHP200を削り切ってはならず190ダメージ程度で打ち止めにし、足の復活を待ちます。

これが終わったらマリオもファイア/アイスフラワーによる触手削りに参加します。ダメージが2倍なので効率は上がります。

 

この戦いは触手を削る時間がほとんどを占めます。もちろんその途中、30ターンほど敵の攻撃に晒されることになりますから、そのすべてを対処しなければなりません。

基本的に全攻撃はできるだけ回避するように努めますが、「触手掴み」はルイージは切ってマリオの回避に全集中します。ルイージが死にますが問題はありません。実は今回の布陣はルイージが死んでも大したことにはならないようになっています。

ルイージが死んだ場合、すぐ控えのベビィルイージが出てきます。触手の攻撃で死んだ場合は次の攻撃はプリンセススカートのみで、2本足のうちは回避がしやすいですしもしミスっても1発には耐えられるのでそうそうベビィルイージが死ぬことはありません。

こちらにターンが回ってきたら、アダルトウェアのSPEED10効果のおかげで行動順がマリオ→ベビィルイージとなっているため、マリオ蘇生→ルイージの番という流れになります。ルイージは蘇生するとグレートDEFバッジの効果が切れているのですが、蘇生後即座にブラザーアイテムを使ってバッジの効果を復活させることができます。これは非常に大きいです。

もしうっかりベビィルイージごと死んでしまった場合でも、素早さ順のおかげでマリオでベビィルイージ蘇生→ベビィルイージでルイージ蘇生となります。この場合はバッジの効果は復活させられませんが、一応すぐに全員復活の状態に持っていくことができます。

マリオが死んだ場合はこれまたシークレットパンツのSPEED10効果でベビィマリオのほうがルイージやベビィルイージより素早いため、ベビィマリオでマリオ蘇生→ルイージ/ベビィルイージで任意行動という番にできます。逆でもよさそうですが、逆だとマリオの素早さが高いため蘇生後マリオにターンが回ってきません。ただベビィマリオごと死んだら結構まずいので、攻撃回避する際はマリオの方を意識的に生き残らせるようにします。

今回、グレートDEFバッジによる耐久役をルイージにしたのは、UFO攻撃をより被弾しやすいのが、ハンマー回避にビハインドがあるルイージのほうだからです。3回行動の1回目で死ぬとその分後の攻撃で全滅する危険が高いので、UFO攻撃で死ぬ確率を出来るだけ抑えたかったのでした。UFO攻撃なら一発なら耐えられます。めまわしを食らうとどうせ死にますが、それでも一発耐えられるという事実はかなり生存率上昇に貢献しています。

要は、実はたまに回避ミスったとしても大量の1UPキノコさえあればそうそう全滅などしないということです。触手掴みなどでマリオとルイージがまとめて死ぬなどが結構ヤバいので、今回ルイージは切ってマリオの回避に集中するという手をとりました。この辺は自分のやりやすいようにアレンジしてください。

 

長い時間をかけ、ある触手のHP30以下になる程度まで削れてきたらここからは偏り&ラッキーヒットで触手がいきなり死ぬのが怖いのでコピーフラワーによる削りに切り替えます。基本的にHPが多く残っている触手はマリオで、あまり残っていない触手はルイージで削り、すべての触手を残りHP6以下にします。絶対に倒しきってはいけません。倒しちゃうと今までの苦労が水の泡になります。

 

ここまで終わればもう一息です。再び赤甲羅 (なければ緑甲羅やコピーフラワー) 足をHP9以下にします。こちらはうっかり倒しきってしまっても構いません。3ターン程待って復活するのを待ち、もう一度瀕死調整をやり直せばいいだけです。あとコピーフラワーと赤甲羅はもう使わないので使い切って大丈夫です。

触手HP6、あしHP9以下になったら全員全快&ルイージにグレートDEFバッジがかかっている状態になるまで回復しつつ待機します。ここでのルイージのバッジ効果戻しは本体にチビ砲台を使えば他の部位に影響を与えないようにしつつ戻すことができます。

万全の状態になったらマリオの手番で満を持してミックスフラワーを使い、触手と足を一気に全て焼き払います。続いてルイージがポケットワンワンを使用し、瀕死の王冠を破壊しつつ、本体にできるだけ1ダメージを蓄積させていきます。今までの苦労はこの「単体相手にポケットワンワンを使う」ためにあったのでした。もしここで2000回繋げて倒しきってしまったのならそれはそれでいいことですが、大抵そうはならずいずれ失敗してしまいます。

 

敵の攻撃が来ますが、本体だけの状態ならUFO攻撃で確定です。このUFO攻撃を敢えて受け、大人を間引きベビィだけの状態にします。そしてベビィマリオとベビィルイージが1回ずつポケットワンワンを使えるのであとはHP2000を頑張って削り切るのみです!

間引いてベビィのみにした理由は、下手に回避しようとしてルイージが最後の最後で1発だけ食らって目回しを食らったら目も当てられないから。もう1つはベビィマリオもラフプレーバッジを持つためポケットワンワンが13ダメージにできるから、そしてベビィルイージがラッキーバッジAを持つため、ラッキーヒット率が高くその分ダメージ効率が上がるからです。ゲドンコ姫は浮いているため、大人生存によるベビィの追加攻撃は届かないので、ABXYになるだけでこれでも変わりはないのです。

なお、ラフプレーバッジの効果は「誰が攻撃を当てているか」ではなく「装備者のターン」で発動するため、ベビィマリオが使ったポケットワンワンはベビィルイージ側のダメージも3になりますし、逆にベビィルイージが使ったポケットワンワンはベビィマリオ側のダメージも2のままです。

 

なお、このターンで倒し切れなければ触手が復活してこの世の終わりです。

  おわりに

ゲドンコ姫を倒せば最後にゲドクッパを倒し、エンディングです。

 

<ゲドクッパ戦>

それでは完走した感想ですが、1時間半にも及ぶ激闘になるので正直非常に疲れたような気がしています。達成当時確か僕は24歳だったのですが、このゲームはどうしても動体視力と反射神経が求められるのでやりこむには「若さ」が必要で、今のうちにやっておかなければならないと考えていたと思います。常に4体のターゲットのHPを把握しておかなければならないため、電卓でのダメージ計算ではなく手書きでメモして筆算していました。デジタル化が進む昨今ですが、こういったアナログな手段は大袈裟な機械を介さないため人間の動きそのものをより迅速かつ簡潔に出力することができるので、こういう反射的に物事を行うべき状況では役に立ちます。知らんけど。

さてさて、超長時間に及ぶ戦いでしたが、そのほとんどはフラワーXY撃ちによる触手削りという単調作業です。序盤終盤に少しやることに変化が出ますが、長い時間に反して戦術の中身はそこまで濃くはありません。こういう風に戦略を詰めた制限攻略はよく詰将棋に喩えられることがありますが、序盤・終盤に変化が出てくるものの中盤に同じ手順の繰り返しがうんざりをするほど出てくるのはまさに超長手数の詰将棋のようです。そう考えると、やりこみを「詰将棋」に喩えた人はかなり的を射た表現をしたことになるのかもしれません。何の話?

真面目な話するか。ゲームやりこみでは普段使わないような影の薄いアイテムに新しい観点からの出番を与えたり、また既存の戦略を最適化したり、あるいはまったく新しいアイディアを発明したりと、とにかく「新発見」があるのが面白さの一つとしてあるかと思います。今回のやりこみでスポットが当たったのは「グレートDEFバッジ」です。マリルイ2というゲームはバランスブレイカー的なバッジが数多くありますが、主に話題に挙がるのは最高倍率「リスキーバッジ」や中盤の壊れ装備「ピンチパワーバッジ」、あるいは「ダイナミックバッジA」など火力を大きく増強させるようなバッジばかりでした。敵の攻撃を全回避可能というゲーム性も相まって防御を強化する「グレートDEFバッジ」に焦点が当たることは今まであまりなかったのではないでしょうか。改めて性能を見てみるとほぼノーリスク・ローコストでダメージ半減という超絶効果です。この強装備を発掘できただけでも今回の攻略には意義があったのではないかと思います。

とか言って、火力関係ない王冠破壊禁止プレイとかならみんな使ってたりするのかなw そういう用途を元から編み出していた人はそれも素晴らしいことだと思います。

 

なお、今回挙げた戦い方が最適解というわけではありません。あくまで僕のプレイヤースキルではこれが最もやりやすかったというだけです。他にもこのような装備を活用して倒す道が考えられると思います。

 

@トレーニングバッジ

与えるダメージが0,2倍になるがブラザーアイテムが使い放題になる。コピーフラワーは元から1ダメージなので使い放題になるメリットだけが残る。疑似ウルトラフリーバッジとして使う手がある。ただしフラワー系が10ダメージになり、最終ダメージ1になることに注意。

 

@ウルトラフリーバッジ

デメリット無しでブラザーアイテムが使い放題になる。マメ90個で交換だが、今回のシナリオ進行度でマメは全94個手に入るためギリギリ入手可能。ただしラフプレーバッジとの両立が不可になってしまう。

それではまた。

 

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